世の中は自分のちからで面白く

そろそろ30歳だが、思い描いた30歳なのだろうか。

とっても乱暴にワインを好きになってみる①

どうも、イェーガーです。

職業柄+酒飲みということもありまして、私はワインが大好きです。ちょっとしたお祝いにシャンパンをプレゼントすることもありますし、自分へのご褒美にワインを1本飲み切ることもあります。ですが、これまた職業柄ですが、最近(といってもここ数年)までワインのことは全く知りませんでした。和食ですしね。自分が飲むときも居酒屋で、何を仕入れているのかわからないグラスワインをガブガブ飲んでいるだけでした。ただ、昨今のブームに合わせて、板長と一緒に料理にあうワインを探しているのも事実でして、二人でソムリエの資格もないのに、業務用のワイン試飲会でインポーター相手にあーだーこーだー言っているのが自分でも少し滑稽です。そのかいあって、少しづつワインを楽しめる感覚が身についてきました。

これは私の独断と偏見で、素人の皆さんが、素人に毛の生えたような私に近づくためのものであり、決してソムリエさんのように高尚でわかりやすく、おもしろいワインブログでないことをご了承ください。

そもそもワインっておいしいのか

正直、これは好き嫌いです。ただ、酸っぱい飲み物が嫌いな方は、居酒屋のワインを飲んでしまったために飲まず嫌い(というか「不味い」という記憶がある)状態になっていることが多くあると思います。私はまさにそれでした。合わせて、偶然ですが、ワインを初めて飲んだ日に悪酔いしてそれはもう悲惨な1日を過ごしました。私のお客様にもそのような経験で毛嫌いする方が多く、特に女性に私たちが選んだワインをお飲みいただくと、とても喜んでいただけます。なぜならワイン嫌いがワイン好きになったというスタッフがすすめるワインですので。お客様の舌の趣味に合わせて、数種類のワインを扱っているのですが、だいたいの会話でお客様に喜んでいただけるところまで知識をつけることができました。これはソムリエに通じる知識かもしれませんが、「ワイン嫌いだった自分」が「ワインを毛嫌いしているお客様」に遊び程度にすすめるためのものとしての成長をしているだけですね。笑

話が少しそれましたが、これはもう好き嫌いなので、嫌いな人に強要することはできませんが、私は酔いつぶれてから数年、板長と飲んだワインをきっかけにワイン好きになることができました。(ちなみに冒頭で書いたガブガブ飲んだワインは、嫌いだったけど先輩に飲まされて。。。的なやつです)

ルイ・ロデレールに出会い、私は本格的にワインの世界に入りました。今までスパークリングワインを何度も飲んだことがありましたが、心底おいしいと思えるモノに出会ったことがありません。シャンパンですら、おいしさ・香りの判断基準が無い頃は、「酸っぱい」から「不味い」の一点張りでした。私は舌の上に広がる「酸」が苦手です。なので例えば、市販のポン酢よりも、ゆず果汁の入った甘さを感じるポン酢の方が好きです。実は作り的にもポン酢とワインを比べて通じることもありまして、ルイ・ロデレールはゆずポン酢のような舌の上にどっしりとぶどうの香りを感じさせてくれたあとに優しく酸味が広がるような印象でした。

すごく雑に言うと、「安物みたいに酸っぱくない!」です。でも、最初の感想は本当に「安物みたいに酸っぱくない!」だったので、それがなぜなんだろうと考えると、ポン酢のような印象を持ったのでした。これ、ワイン通な方にプレゼントで提供すれば、ウケること間違いなしですよ。お金持ちな方がいれば、ワンランク上のこういうのもありますけどね。笑

マジでダレかワタシにクリスタルをごちそうしてください。。。

どうやっておいしいワインを見つけるのか

おいしいおいしくないは趣味趣向の領域なので、自身で調べない限り出会うことはまずありません。ではどうやって出会うのか。少しでも興味をお持ちの皆さんでしたら。。。



がんばって飲み続けてください。笑



結構本気で言っています。これはもう飲み続けなければわからないんです。私にワインの入口を教えていただいた、ソムリエさんは仰っていました。

今、あなたがお飲みになった○○というワイン。これはあなたがワインの世界に入った今持つべき、大切な大切な指標です。これから無数のワインと出会うと思いますが、今日ここで飲んだワインを基準においしい・おいしくない、好き・嫌いが判別されていきます。次のあなたへの課題は今日飲んだシャルドネというぶどう品種と、次回飲むシャルドネで、なぜ味が違うのかという疑問を持ってください。それは、作る国・作る町・作り手・作った年が影響されるので、それもまたワインを深く知ることができます。その違いを自分の中ではっきりと感じるためにも、今ここで飲んだシャルドネのワインをしっかりと覚えてください

最初は、スーパーで売っている1000円未満のワインでいいんです。それをちょっとソムリエっぽく「味をわかろう」としてください。そして、その味を基準に違うワインを飲んで見てください。もしかしたら、同じぶどう品種を飲んでみて、「この○○というぶどうはやっぱり嫌い」「前に飲んだ○○というぶどうが好き」と少しづつ自分の感覚にあったワインに近づいていくことでしょう。少し詳しくなれば、生産国×ぶどう品種×価格ぐらいでおおよその味はわかるようになります。気づけば自分の好きなワインの「カテゴリ」ができあがっていることでしょう。
その際に、偶然の出会いで、今まで飲んだ中で一番おいしい!!!!と跳びはねるような感動的な出会いをすることがあります。おそらくその時の記憶や、思い出が自分の中の新しい基準となって、次のワインを楽しめることになります。

まとめ

・ワインは自分にとっての「当たり」に出会うまでとりあえず飲んでみる
・そのためにも、初めての1杯は記憶に強烈に刷り込んで、自分の判断基準とする
・感動的なおいしいワインに出会えたら、そのワインを自分の基準として更新する

私の場合は、ワイン嫌い歴6年→ワインの基準を作って1年→感動的なワインに出会って5年くらい立っていると思います。ワインの基準を作ってから1年して自分に合う、それも「とびきりおいしい!」と感じるワインに出会い、その後2年ぐらいしてからは「生産国×ぶどう品種×価格」×「その日の料理」でだいたいハズレることなくワインを通じての外食を楽しむことができています。皆さんが明日からワインを楽しめる生活が始まれば、数年で人生はより豊かなものになるんじゃないかな?と思います。恋人とのデート・出世街道でのイベント・合コンなど様々なシーンで見せびらかすことなく、さりげなくそれぞれのイベントでの強力なカードになるワイン。金銭的な損得もあるかもしれませんが、何よりワインがわからない不安よりわかる安心が心を豊かにする第一歩だと信じています。

色々書きましたが、みなさんもワインに興味を持ってくれたら嬉しいです。
最後に、なにを隠そう和食勤めの私はワインうんたらより先に、利酒師の試験合格を迫られており、ワインのある外食よりも鳥貴族が大好きな一般庶民であります。
それでは。